今回は、遺糞症、違尿症だと思われます。
どちらも心理的な要因でも起こりますが、
まずは腸や膀胱などに機能的に問題がないか
確認する必要があるので受診をお勧めします。
●遺糞症とは(いふんしょうとは)
4歳以上の小児で、月に一度以上ウンチのおもらしがあり、
それが半年以上続くものです。
●違尿症とは(いにょうとは)
こちらはオシッコのお漏らしです。
週に2回以上、3ヶ月以上続くものです。
多くは小学校入学前後で自然治癒することが多いです。
●遺糞症の原因について
腸自体の疾患や心理的な問題の可能性もありますが、
多くの遺糞症の原因は、便秘です。
固い便が腸の中に宿便として残っており、
腸と便の隙間を液状の便が出てくることによって
ウンチをおもらしした状態になってしまうことがあります。
これは隙間から漏れ出てくるようになるので、
便意(排便の感覚)が乏しくなります。
また、宿便の量が多いと大腸が拡張してしまい、
感覚が鈍くなることがあります。
●遺糞症の治療について
便秘がある場合は、まず便秘の治療が優先されます。
浣腸や摘便(便を掻き出すことです)が必要になります。
また心理的な要素が強い場合
(児へのプレッシャーや二律背反的な期待、
家族や周囲の人間関係がうまくいかないなど)は環境を改善するとともに
カウンセリングなどが有効な場合があります。
いずれにしても腸自体の疾患や便秘の有無の確認が必要なので、
受診することをお勧めします。
●違尿症
違尿症は昼間におしっこが漏れてしまうものと、
夜間におしっこが漏れてしまうもの(いわゆるオネショ)があります。
どちらも膀胱容量が小さいとなりやすいのですが、
便秘があると大腸の中の便が膀胱を圧迫して
膀胱が拡張出来なくなっていることがあります。
●昼間の違尿症
昼間におしっこが漏れは、
尿意が急激に高まってもらしてしまう場合と、
尿意がジワジワ来て尿を少しずつもらしてしまう場合に大別出来ます。
どちらも腎臓や膀胱、神経などに問題がないことを
確認する必要がありますが、
膀胱容量が少なかったり、
心理的な問題があったりすることがあります。
●夜間の違尿症
多くは自然治癒するので、
6歳ならば経過観察することが多いです。
昼間の違尿症と同様に基礎的な病気が無いか
確認しておく必要があります。
その上で、寝る前に排尿する、
寝る3時間前はなるべく水分(ミカンなどの果物もですが)を取らない、
などの対処が必要です。
また責めたりクヨクヨ気にしたりすることは
逆効果になるので注意が必要です。
※
私の連載でも、別の相談として回答していますので、
参考にしてください。
http://ikuji.mag2.com/yunta/060124.htmlhttp://ikuji.mag2.com/yunta/060110.html